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おがっちBlog

【おがっちBlog21】読書のススメ

 夏休み、私も心のリフレッシュが必要である。

 お気に入りの葵図書館に足を運び、本を借りた。

 漫画「君たちはどう生きるか」 (原作 吉野源三郎 漫画 羽賀翔一)

 「もっと早く、この本に出会えれば良かった。」という本音と、

これからの自分の生き方へのヒントになった。

 

 あるSNSで、高校時代に読書することのメリットについて、

 ①読解力&文章力のアップ

 ②創造力の育成

 ③ストレス発散

 ④会話のネタ

 と明記してあった。確かに、そのように感じる。

 そんな中、こんな本が目についた。

 「現役東大生が選ぶ『高校生のうちに読んで欲しいおすすめの本』

50選!」である。

 この中に、私も読んだことのある本が何冊かあった。

 その一冊が「嫌われる勇気」(著 岸見一郎 古賀史健)である。

 この本は、精神科医アドラーが患者を治療していく中で自分の考えを

まとめたものである。

 「この本を読むだけで生き方が変わる。」

 「自分の過去や環境とは関係なく真っ直ぐ生きるヒントがある。」

 「人のことばかり気にしている。そんな人に読んで欲しい。」

と東大生もコメントを寄せている。

 

 「君たちはどう生きるか」を読みながら「嫌われる勇気」を思い出して

いた。どちらも、60歳を目前にした人間がこれからの生きるヒントにしたい

と感じた本であるが、君たちが読むことで、その心に突き刺さる感情が

溢れ出すのではないだろうか。

 

 どうか、有意義な夏休みになりますように。

 

【おがっちBlog20】令和5年度「体験入学」開催

 7月27日(木)に開催された体験入学。

 今年度は会津域内の中学校35校から500名を超える中学生に

参加していただいた。

 新型コロナウイルス感染症が落ち着きを見せており、じっくりと

本校の良さを感じてもらうハズだったのだが、例年以上の酷暑に

見舞われ、熱中症予防の為に時間を短縮しての開催となった。

 

 生徒会役員が自作した学校紹介パワーポイントや動画で中学生の

心を掴み、進路状況、本校独自の教育プログラム「葵ゼミ」の説明を

担当責任者がわかりやすく、丁寧に伝え、我々が危惧した体調不良者を

出すことなく、一安心。

 その後の部活動等自由見学では、本校を少しでも知りたいという中学生の

積極的な姿勢と各部活動の部員が、それぞれのアピールを主体的に行ない、

学校全体が暑さをものともせず、活気に溢れた空間となった。

 

 その中で、本校生徒や各担当の柔軟で機転を利かせた行動に感心した。

 ①全体会で、「水分を自由に飲んでいいですよ」という言い方ではなく、

  各説明の間に「給水タイム」を設けて、参加者全員が漏れなく水分補給

  できる環境を確保。

 ②マイクやパワーポイントで、機器トラブルが発生したが、その後に

  説明した担当者が、「どんなに準備しても、どんなにリハーサルを

  繰り返しても、本番でトラブルは付きもの。その時、どのように

  対応できるか。どんな変化にも適応できる能力がこれからの時代は

  必要なのです。」と、トラブルを学びに変えた。

 ③生徒会役員が、昨年度の文化祭で作成した「うちわ」で残って

  いた物を部活動見学している中学生に配布。

 ④予定よりも早く終了したため、保護者の迎えが来るまで時間差が

  生じてしまった。待機を余儀なくされた中学生には、見学の時間を

  延長したり、図書館を待機場所にし、暑さ対策と本校図書館の環境の

  良さと充実ぶりをPR。

 等々。

 それぞれの場面に於いて、生徒や各担当が機転を利かせ、柔軟に対応

出来るのは、本校のリスク管理にとって大きな強みになると感じているし、

今後も磨きを掛けていきたい。

  

 参加していただいた中学生の皆さんにとって、今回の体験入学が

「葵高校で学びたい」と気持ちが固まる判断材料になれば幸いです。

 全体会でもお伝えしましたが、葵高校は「本校を選び、入学してくれる

皆さんの期待をしっかりと受け止め、葵を選んで良かった。」と思って

もらえるよう、寄り添います。

 私たちと共に、この場所で皆さんの未来を描きましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

【おがっちBlog19】繋がる喜び 生徒編 及び修正・訂正

終業式の日であった。

 放課後、男子生徒が85センチのドアを叩いた。

 

 生徒「校長先生に、お話があって来ました。よろしいでしょうか。」

 私 「もちろん。どうぞ、掛けて。」

 その生徒は、自分の就きたい職業について、その為の進路について、

この夏の勉強に取り組む自分の考えについて、そして、このBlogの感想に

ついて、わかりやすく話してくれた。

 その生徒とは初対面であったが、臆することなく、と

ても爽やかで、

目を輝かせ、話をしてくれる姿に驚きと頼もしさを感じた。

 私の高校時代を振り返ると、確かに言いたいことや、感じたことは

言わないと気が済まない生徒だったと思うが、ここまでの勇気はなかった。

 その生徒が進路目標を達成し、またここで話が出来ることを、今から

楽しみで仕方ない。

 これからも、この場所を葵高校に関する全ての方々のプラットフォームに

なれるよう頑張りますので、いつでもお越し下さい。

 

 次に、修正と訂正をさせてください。

 Blog18で紹介した玉川くんの内容について。

 玉川くんの内容をアップした後、早速玉川くんから「暑中見舞い」を

いただきました。(嬉しい限りです)

 その中で、現在の仕事について、詳細な内容を送っていただいたので

修正いたします。(彼の名刺にある大膳課について)

 〇宮中行事の際に饗宴、茶会などのほか、天皇陛下、上皇陛下及び

  内廷にある皇族方等の日常のお食事についての供進及び調理に

  関することを担当しています。(宮内庁HP用より)

 ということでした。

 また、片山右京氏をオートレーサーと明記しましたが、

元F1レーサーでしたので訂正してお詫び申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    (玉川くんからの暑中見舞い) 

【おがっちBlog18】繋がる喜び 2人目

  今回紹介するのは、2019年度卒業の23歳 玉川右京くん。

  彼もまた、85センチから校長室に来てくれた同窓生である。

  校長室に顔を出す同窓生の方々は、ただ者ではない人が多いようだ(笑)

 名刺をいただいて驚いた。

  「宮内庁大膳課食器係 内閣府事務官 玉川右京」とある。

  

  私「この名刺の肩書きとても興味がありますが、どんなお仕事を?」

  玉川くん「上皇上皇后両陛下に、御食事を提供させていただいております。」

  私「えっ? 上皇上皇后両陛下とは、あの上皇上皇后両陛下に?」

    と意味不明な質問。

  玉川くん「そうです。」

  私「どうして?」

    と言われても困る質問。

  玉川くん「それが、私の選んだ仕事なので。」

  これが、玉川右京くんである。

 

  私の好奇心スイッチがすぐさまONモードとなり、彼は、私の質問攻めに

 合うことになる。

  高校時代は剣道部、茶道部に所属。特に茶道部では現在も本校茶道部の

 外部指導者である佐野洋子様に師事し、佐野様の自宅にまで出向き、茶道に

 熱中した。

  常に、何か人と違うことがしたいと考えて生活していたようである。

  右京という名前は、「御両親がオートレーサーの片山右京氏の大ファンであり、

 そのため自分の名前が右京になった。」と爽やかな笑顔で教えてくれた。

  (是非、御両親にもお目にかかりたい)

  高校卒業後、苦難の時代を経て、宮内庁に就職したいと考えるようになり、

 国家公務員採用試験を受験、見事に合格。内閣府事務官となり、現在の業務に

 責任と誇りを持って当たっているのである。

  高校時代、特にお世話になった、上野健一先生、大澤真奈美先生、

星真由美さんへの挨拶は勿論、私にまでお土産を持参し、興味深い話を聞かせてくれた。

  前回の鈴木さんもしかり、人間味溢れる同窓生の方々との会話は時間を忘れる。

  様々な困難を乗り越え、自分の人生を切り拓いたお2人には「諦めない」そして

「感謝する気持ちを忘れない」という共通点がある。

 「葵プライド」を継承する在校生への羅針盤となるだろう。

 

  玉川くんと再会することが今から待ち遠しい。

  私たちは、未来に期待を抱かせてくれる若者が、この葵から輩出されている

 事実を喜びとして捉えながら、次に繋げなければならない。

 

 

 

 

【おがっちBlog17】繋がる喜び 1人目

 以前「85センチから見える世界」というBlogを書いた。

 その後、多くの方々にこの85センチから校長室に

来ていただき、非常に嬉しく感じている。

 今回から2回にわたり、その中の2人を紹介する。

 

 1人目は、これも以前のBlogで「東京同窓会総会」の内容を書いたが、

その総会の中で、素晴らしい歌声を披露していただいた、

シンガーソングライターの鈴木ミチさんである。

 鈴木さんは、会津女子高校45回生であり、フリーアナウンサーの

唐橋ユミさんと同期であると話していました。

 現在は茨城県を拠点とし、「ふるさとの良さを音楽にのせて」をモットーに

活動の幅を広げているようです。また、会津若松市の観光大使でもあり、

「赤べコの唄」で盛り上げていただいております。

(福島テレビ「アルピーの福島あるある認定委員会」にも赤べコ評論家として

出演経験あり)

 自分の夢を実現し、唄うことを生業とし人生を歩んでいる鈴木さん。

「大変なことも多い」と話していましたが、その顔は充実感で溢れて

いました。

 また、後輩たちに、「こんな人生もあるよ。」ということを、直接話せたら

嬉しいと話してくださいました。

 自分の将来に夢や希望、不安を抱いている生徒たちにとって、鈴木さんの

経験から、幅広い視点で的確なアドバイスをいただけると感じました。

 その後、校舎を案内させていただきましたが、鈴木さんは高校時代に

タイムスリップしたかのように、当時を懐かしんでおられました。

 とても話しやすく、気さくな方ではありましたが、

「周りの方々に支えられながら、自分の人生を一歩一歩積み重ねてきた。」

という言葉に人生の奥深さを感じ、印象に残りました。

 

 校長として、同窓生の方々が様々な分野に於いて、県内外で活躍する姿を

拝見することができ、とても嬉しく、誇らしいと感じます。在校生にとっても

大きな励みになるに違いありません。

 東京同窓会に御招待いただき、そこで出会い、来校していただいて、

繋がりました。

 

 鈴木さん、機会があれば後輩たちに夢を掴んだ、その歌声を

直接披露してください。そして、今後も音楽を通して多くの方々に

元気や癒やしを届けて下さい。

 益々の御活躍をお祈り申し上げます。

 お土産、ありがとうございました。