校長ブログ

【おがっちBlog18】繋がる喜び 2人目

  今回紹介するのは、2019年度卒業の23歳 玉川右京くん。

  彼もまた、85センチから校長室に来てくれた同窓生である。

  校長室に顔を出す同窓生の方々は、ただ者ではない人が多いようだ(笑)

 名刺をいただいて驚いた。

  「宮内庁大膳課食器係 内閣府事務官 玉川右京」とある。

  

  私「この名刺の肩書きとても興味がありますが、どんなお仕事を?」

  玉川くん「上皇上皇后両陛下に、御食事を提供させていただいております。」

  私「えっ? 上皇上皇后両陛下とは、あの上皇上皇后両陛下に?」

    と意味不明な質問。

  玉川くん「そうです。」

  私「どうして?」

    と言われても困る質問。

  玉川くん「それが、私の選んだ仕事なので。」

  これが、玉川右京くんである。

 

  私の好奇心スイッチがすぐさまONモードとなり、彼は、私の質問攻めに

 合うことになる。

  高校時代は剣道部、茶道部に所属。特に茶道部では現在も本校茶道部の

 外部指導者である佐野洋子様に師事し、佐野様の自宅にまで出向き、茶道に

 熱中した。

  常に、何か人と違うことがしたいと考えて生活していたようである。

  右京という名前は、「御両親がオートレーサーの片山右京氏の大ファンであり、

 そのため自分の名前が右京になった。」と爽やかな笑顔で教えてくれた。

  (是非、御両親にもお目にかかりたい)

  高校卒業後、苦難の時代を経て、宮内庁に就職したいと考えるようになり、

 国家公務員採用試験を受験、見事に合格。内閣府事務官となり、現在の業務に

 責任と誇りを持って当たっているのである。

  高校時代、特にお世話になった、上野健一先生、大澤真奈美先生、

星真由美さんへの挨拶は勿論、私にまでお土産を持参し、興味深い話を聞かせてくれた。

  前回の鈴木さんもしかり、人間味溢れる同窓生の方々との会話は時間を忘れる。

  様々な困難を乗り越え、自分の人生を切り拓いたお2人には「諦めない」そして

「感謝する気持ちを忘れない」という共通点がある。

 「葵プライド」を継承する在校生への羅針盤となるだろう。

 

  玉川くんと再会することが今から待ち遠しい。

  私たちは、未来に期待を抱かせてくれる若者が、この葵から輩出されている

 事実を喜びとして捉えながら、次に繋げなければならない。