【おがっちBlog38】ある朝の出来事。
2023年11月28日 09時00分本校では、現在でもインフルエンザ感染者
とコロナ陽性者が何名かおり、体調不良の
生徒が早退することもある。
そのような中、先日体調不良で早退しよう
としていた生徒に声をかけた。
「期末考査前なんだから、ゆっくり休んで
体調を整えるんだよ。」
「はい、わかりました。」と言って、家路に
就いた。
次の週から期末考査が始まり、考査2日目
の朝、その生徒と廊下ですれ違った。
「おはよう。体調どうかな?」
「おはようございます。喉の調子はイマイチ
ですが、何とか大丈夫です。ご心配いただいて、
ありがとうございます。」と話し、微笑みながら
教室へ向かっていった。
「ご心配いただいて、ありがとうございます。」
自然に生徒から出たその言葉が、心に残った。
自分が高校時代に、ここまでの返事ができた
とは思えない。どうして、こんな素敵な言葉を
自然に発することができるのだろう?
私は常々、生徒たちと接する中で、このような
感覚を覚えることがある。
18歳で成人となる高校生ではあるが、
まだまだ成長の途中である。しかし、大人と呼ば
れる我々が、彼らから気づかされることが多い
ことも事実である。
葵高生との関わりは、私自身を振り返るために
必要な、かけがえのない時間である。