【こうちょうブログ 003】本校の軸
2025年4月26日 16時30分校長として着任して、早1ヶ月が過ぎ去ろうとしています。年度初めの4月は、学校現場も当然ながらドタバタで、無我夢中のうちにあっという間に日々が過ぎ去っていきます。
校長として、先ずしなければならないのは、本校に貫かれている軸となる理念をしっかりと押さえつつ、新たな風を吹かせるべく、新年度の学校ビジョンを打ち出すこと、そして、先生方や保護者の方、出来れば地域の方々などと共有していくことです。
本校の軸となっている理念について、私は、「気概を持つ人であれ!」ということだと捉えます。「気概」とは、困難にくじけない強い心意気、気骨のことであり、困難に直面しても安易にくじけたりせず、困難を乗り越えて前進しようとする前向きで強い意志を意味します。校章や校歌に太陽に向かってまっすぐと伸びる立葵の凛とした姿が象徴として用いられていることや、地元会津の歴史からも、それは必然なのではないかと、勝手ながら強く感じるのです。歴史、特にそこにある物語性は、人の気持ちを強く突き動かします。
予測不能で課題山積の社会をよりよく生き抜いていく力を育むことを目指し、それを支えるのが「健やかな心と体」であり「確かな学力」そして「豊かな人間性・社会性」、私たち教職員の役割は、それを様々な教育活動を通じて育んでいくことであります。高校生という、おそらく人生において最も多感な時期に、生徒一人ひとりが、本校での様々な活動を通して、友とともに、様々なことに挑戦し、失敗の経験からこそ多くを学んでいく、そんな実践を重ねていってほしい。いずれ社会に出て、自分だけの力では、到底乗り越えることができないような困難に出会っても、臆せず人の力を借りながら、力を結集し乗り越えていく、その方法を、知恵を、体験的に獲得していくこと、それが、本校の教育が目指す理想だと捉えております。