校長ブログ

おがっちBlog

【おがっちBlog56】卒業生へ

 3月1日、卒業証書授与式の朝、本校教諭の

有志から卒業生へプレゼントが贈られた。

 前日の夜、誰も居なくなった校舎に残り、

卒業クラスの黒板にメッセージを添えて

プレゼントを残した。

 卒業生に対しての細やかなプレゼントでは

あるが、本校教員全ての想いが込められてい

るし、こんなことをしてくれる教員がいる。

 それが、葵高校である。

 卒業、おめでとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おがっちBlog55】贈る言葉

 第76回卒業証書授与式において、栄えある

卒業証書を手にする3年生諸君に贈る。

 

 葵高校生活は充実していましたか?

 楽しい思い出が、出来ましたか?

 辛かったこと、ありましたか?

 新しい自分を見つけ出せましたか?

 親友はそばに居ますか?

 授業は楽しかった?辛かった?

 「葵ゼミ」で何を学びましたか?

 部活動はやりきりましたか?

 優しい自分に気づきましたか?

 誰かに優しくされましたか?

 自分の情けなさを実感しましたか?

 誰かのために、行動できましたか?

 考えることを学びましたか?

 自分の成長を感じましたか?

 保護者の存在の大きさに改めて

気づきましたか?

 先生方は、キミたちに何をプレゼント

してくれましたか?

 担任との絆は結べましたか?

 クラスメイトの大切さを感じましたか?

 クラスの団結力は最強でしたか?

 キミたちに寄り添ってくれた人はいますか?

 キミたちが寄り添った人はいますか?

 葵高校を、誇れますか?

 「葵プライド」は身につきましたか?

 自己肯定することの大切さを覚えましたか?

 キミたちが、葵高校の歴史を積み重ねたことを

知っていますか?

 キミたちが、毎日当たり前の日常を過ごした

ことが、どれだけ奇跡なのか感じていますか?

 葵高校での全ての出会いは、偶然ではなく、

必然だったことを感じますか?

 キミたちは、歌う機会が少なかった校歌が

どれだけ素晴らしいか、わかりますか?

 3年間の葵高校生活をやり遂げた自信で、

次のステップにチャレンジできますか?

 

 自分の意志で葵高校を選び、入学し、

様々な困難を乗り越え、自己嫌悪に

押しつぶされそうな自分を奮い立たせ、

見事に卒業証書を手にするキミたちに、

心からエールを贈りたい。

 葵高校は、キミたちと出会えたことに

感謝しています。

 本当に、ありがとう。

 

 

 

 

【おがっちBlog54】皆勤賞

 皆勤賞

 「3年間無欠席・無欠課・無遅刻・無早退の者」

 本年度の卒業生において、この素晴らしい賞を

受賞する生徒は16名。

 3年間日々様々な事があるにも拘わらず、高校

生活を皆勤できるなんて、凄いこと。

 何事も、最後までやり遂げる事が、どれだけ

難しいことか。皆勤賞を受賞する皆さん、

本当によくやり遂げました。

 そして、皆さんがこの偉業を達成する為には、

ご家族等のサポートが必要だったでしょう。

そのことを、忘れないで下さいね。

  

 

  

【おがっちBlog53】なぜ学ぶ?

 「なぜ学ぶのか?」という疑問に、誰もが一度は

向き合っているのではないだろうか?そんな中、

渋谷教育学園長の田村哲夫氏の書物に出会った。

その中の一説を紹介したい。

「模倣という言葉は、あまりいい意味では使われ

ないのですが、決められた形を学ぶことで、

そもそも学ぶという言葉は「まねぶ」からきたと

言われています。決められた公式や定型をまね

することから、学ぶことが始まったというわけ

ですね。数学で言えば決められた公式、国語で

言えば言葉の意味や定型を知る。模倣がまねぶ

ことの出発点。最初から新しいことを考えつく

などということは、誰もできないのです。

天才作曲家のモーツァルトも、若い頃には、

先輩の素晴らしい曲を繰り返し聴いてまねした

曲を残しています。模倣を繰り返す中から、

ある年にピアノ協奏曲第23番という曲を突然

つくるんですね。モーツァルトの素晴らしい曲

の数々は、創造力でつくられたものです。

英語で、

模倣をイミテーション(imitation)、

創造をクリエーション(creation)

と言います。学ぶがまねぶから来ているのは、

まねすることから始まるからなんです。

人間の能力が認知能力と非認知能力に分かれる

ということは聞いたことがありますか?

AIと言われる人工知能は、過去に人間が行った

ことを蓄積した膨大なデータを駆使して共通項を

出します。これが認知能力で、多くの人の経験を

活用し、失敗しないようなやり方を見つけ出す

ことです。ところがAIがまねをしながら積み

重ねていくやり方は、今のところ、非認知能力の

代表である創造力の壁を越えられていません。

創造まで飛躍できない。ここに大きな壁がある

んですね。(後略)」

 という。非認知能力については、また別の

機会にBlogに記すとして、「学ぶ」ことを

地道に繰り返すことで、現在のAIでは

超えられない「創造力」を身につけることが

できるということは理解できる。

 今、君たちの本校での学びが、一人一人

の創造力へ繋がっている。想像するだけで、

嬉しくなる。

 しかし、「学び」→「考え」→「判断」→

「行動」のサイクルを粘り強く継続することが、

「創造力」を身につけるスキルであることを

忘れてはいけない。

「学ぶ」ことは、人が人としてよりよく生きて

いくために、必要なことなのではないか?

 と、今回は考えさせられた。

 さて、君たちは、どう考えたかな?

  

【おがっちBlog52】葵の鉄人!

 葵高校に鉄人と呼ばれる教員がいることを

ご存じだろうか?

 在るときは、担任、在るときは、学芸部顧問、

そして在るときは、フルマラソンランナーで

ある。

(勿論フルマラソンなので42.195kmを

走るのである)

 その鉄人が今回出場したのは、「さいたま

マラソン」である。さいたまスーパーアリーナを

スタート・ゴールとし、4時間51分28秒で

見事に完走した。

 鉄人がフルマラソンに出場するのは4回目で

あり、自己ベストは4時間24分20秒。(経験

した人にしかわからないタイムである)

 驚くべきことに、鉄人は高校時代は文化部

所属で、スポーツには全く無縁であったこと。

そして、走る事へのきっかけは、ご子息と親子

マラソンに出場したことのようである。

 そこから、5km、10km、ハーフマラソンと

距離を伸ばし、フルマラソンランナーへ変貌を

遂げた。

 大会の次の日、5km毎のラップタイムを私に

見せてくれた。(ランナーであれば、誰もが

ラップタイムを計測する)

「練習不足がそのままタイムに反映され

ました。」と淡々と話す鉄人の姿は、既に

トップランナーの風格を備えている。

   そして、鉄人から改めて

「新たなことにチャレンジするのに年齢は

全く関係ないこと」「やり続けることで

確実に、自己肯定感を身につけることが

できること」を感じさせてもらった。

 この鉄人から、生徒たちが学ぶべき事は

多々あると思う。様々なきっかけから、自分の

やりたいことを見出し、やり続ける事で、

新たな自分に出会い、人生の幅を広げ、

楽しんでいる。

 これからも、鉄人は目標をひとつひとつ

達成しながら走り続けるだろう。

 乞うご期待!!

 最後に、完走メダルと共に誇らしげに

写真に収まる鉄人の勇姿を添えます。

 目に焼き付けるんだ!葵高校の諸君!!

そして、2年1組の諸君!!!