学校長挨拶

  ごあいさつ
                                                          
                                                                                福島県立葵高等学校長 尾形 幸男 
  
 葵高等学校長として2年目となります尾形幸男でございます。輝かしい歴史と伝統を積み重ねてきたここ葵高校で、熱い思いを持った生徒・教職員と共に過ごし、私自身が多くの「未見の我」を見出すことが出来ました。これからも、1年目で感じた本校の素晴らしい教育活動を多くの方々に発信すると共に、次代を担う生徒の未来と本校発展のために、職責を果たす所存であります。

 葵高校は、明治42年5月に会津高等女学校(後の会津女子高等学校)として創立され、以来各界で活躍する人材を多数輩出し、会津の中心校としてその役割を果たして参りました。平成14年度の男女共学化により、現在の校名に変更されましたが、「葵のように」まっすぐに大空に向かう凜とした生徒の姿は、創立以来脈々と受け継がれています。更に「葵のように」という校章・校歌に込められた校風のもと、生徒たちは日々学業や部活動等に真摯に取り組んでいます。

 本年度は、本校スローガンである「私の選択には、意志がある。」の原点に立ち返り、『葵プライド』を強く意識し、生徒一人一人が、「主体的に考え、判断し、行動できる」人材の育成に重点を置き、教育活動の充実を図ります。その為に、教職員の個の調和を大切にし、深い学びを会得できる授業と課題探究活動を両輪とし発展させると共に、部活動や学校行事等により、豊かな人間性と社会性を備えた人材を輩出することを目指し、新たな教育改革を進めてまいります。

  今後とも本校の教育活動に対しまして、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。(令和6年4月1日)
 

学校案内

【令和6年6月3日掲載】

 学校案内パンフレットその1.pdf

 学校案内パンフレットその2.pdf

【令和6年5月7日掲載】

 令和6年度 学校経営・運営ビジョン.pdf 

 【令和3年11月18日掲載】

 葵高校紹介動画

校長ブログ【おがっちBlog】

【おがっちBlog78】154㎝のグッドルーザー(Good Loser)

2024年8月16日 11時00分

 パリオリンピックが、盛り上がりを見せ終了

した。キミたちは、今回のオリンピックで何を

感じたのだろうか?

 私はグッドルーザーと言う言葉が気になった。

グッドルーザーとは、「スポーツや競技、さら

にはビジネスや日常生活の中で、負けたときに

相手や自分自身に対してフェアで、冷静で、

前向きな態度を示す人を指します。」とある。

 大会前から、活躍を期待されていた選手が早々

に負けてしまったのも印象に残っている。柔道の

阿部 詩選手、レスリングの須崎優衣選手等が

あげられる。そんな中、私はスポーツクライ

ミング女子の森 秋彩選手の言葉に引き込まれた

 スポーツクライミングという競技は、ボルダー

&リードの総合点数で争うのだが、ボルダーラウ

ンドは「課題」と呼ばれる4つのコースを登った

数で競い、1回の挑戦で登った高さを競うリード

ラウンドとの合計点で順位が決まる。森選手は、

ボルダーラウンドの1つ目の課題で、身長が

高くリーチのある海外選手たちが次々と完登

していく中、154㎝という身長の為、最初の

ホールドをつかむことができず、登りを始める

ことすらできなかった。(このコースセッティ

ングには、試合後フェアではないと物議を醸し

た)この時点で、決勝に進んだ8名中7位。次の

リードラウンドでは、圧倒的な登りで決勝に

進んだ8人中トップとなり、世界一の実力を示し

た。この結果、森選手はボルダーラウンドとの

合計が135.1ポイントとなり、残念ながら

銅メダルの選手には12.3ポイント届かず4位

となったのです。この後、森選手は次のような

言葉を残します。「メダルも取れなかったし、

完登もできず、すごく悔しいが、悔しい思いを

持ち帰った方が今後強くなる原動力になる。この

順位でよかったと思う。もっと強くてかっこいい

クライマーを目指したい。」と話したのです。

 森選手は自分の身長やコースセッティング

については一言も触れず、前を向いています。

これは、勝敗に関わらず尊重されるべき価値観

を体現していると感じました。グッドルーザー

とは、勝利だけが重要なのではなく、競技や

活動を通じて得られる経験や友情、そして自分

自身の成長が重要であることを理解しています。

この価値観は、競技やビジネスだけでなく、

私たちの日常生活でも生かされるのではないで

しょうか。

 グッドルーザーであることは、個人の品格や

人間性を高めるだけでなく、チームやコミュニ

ティ全体に良い影響を与えます。勝者も敗者も

互いに尊重し合うことで、健全な競争が生まれ、

より良い社会や文化が築かれます。

 パリオリンピックの日本勢の活躍は国民に

勇気をもたらしました。スポーツだけではなく、

何事にも直向きに、一生懸命取り組む姿に

人々は共感し、自分自身の生きる力にしよう

とするのです。

 誰かに認めてもらうために何かに取り組む

ことも必要かもしれません。しかし、自分

自身の生きる証として、自分で決めたことに

取り組むこと。それも必要ではないでしょうか。

 もうすぐ2学期が始まります。逞しくなった

葵高生の姿に、期待しかありません。

 

授業紹介

【英語科】福島県高等学校英語弁論大会

2024年9月24日 17時47分

9月24日(火)にサンライフ南相馬で開催された、第76回福島県高等学校英語弁論大会に、2年生の阿部杏菜さんと1年生の鈴木果恋さんが出場しました。

阿部さんは、「Organic Farming: Bridging the Gap for a Sustainable Future」というタイトルで、自らが地元の有機農業推進グループで活動した経験をもとに、安心安全な農作物の栽培の在り方について発表し、鈴木さんは「My dream」というタイトルで、東日本大震災でお世話になった看護師さんの姿を見て、自分も看護師になりたいという夢について弁論を行いました。

その結果、阿部さんが第3位に入賞し、賞状とトロフィーをいただくことができました。これからもこのような大会に参加することで、英語に対する興味関心を高める活動を進めていきたいと思います。