【おがっちBlog83】「見えない力」を育む。
2024年9月20日 16時00分キミたちは、「見えない力」という言葉を聞い
たことがあるだろうか?実は今、教育界において
「見えない力」が注目されつつある。
「見えない力」があるということは「見える
力」があるということ。それぞれの説明を
ベネッセ教育総合研究所の岡部主任研究員が
わかりやすく説明している。
「見える力」=知能検査や学力テストで測定
される力。これを認知能力と呼ぶ。
「見えない力」=自制心や好奇心、協調性、
やりぬく力などの情緒や社会性に関する能力。
これを非認知能力と呼ぶ。
ということだ。なぜ、この「見えない力」が
注目されているか。それは、非認知能力は、より
よい人生を送るために必要な資質・能力として
必要であり、幸福度の向上や身体的健康の増進、
反社会的な行動の減少など、生涯にわたって
大きな恩恵をもたらすことが、様々な研究に
よって明らかになっているからである。
さて、本校のグラデュエーションポリシー
(卒業までに、このような生徒を育てます)に
目を向けると、「自立・自学の校訓のもと、
主体的に考え、判断し、行動できる人材を育成
する。」である。
このポリシーは、まさに「見えない力」、
非認知能力そのものであることがわかる。
先生方は、その「見えない力」がどのように育成
されたかを知るために悩む。「見えない力」を
見える化しなければならないのである。
実はそのために、本校には「葵高生が身につけ
たい10のチカラ」を明記し、そのチカラを
見える化するためのルーブリックが存在する。
校内の至る所にこのルーブリックが貼ってあり、
これにより、キミたち自身が、そして先生方が
日々の振り返りによって、自己認識と自己調整が
可能になると考えている。
改めて、このルーブリックを見直してみて
ほしい。きっと、葵高校の生活の中で自然に身に
ついている、キミたち自身の「見えない力」が
見えるのではないだろうか。
キミたちには、「見えない力」を見える化
する。つまり、今の自分をもう一人の自分が
客観的に見られる能力を身につけてほしいと
思っている。