学校長挨拶

  ごあいさつ
                                                          
                                                                                福島県立葵高等学校長 尾形 幸男 
  
 葵高等学校長として2年目となります尾形幸男でございます。輝かしい歴史と伝統を積み重ねてきたここ葵高校で、熱い思いを持った生徒・教職員と共に過ごし、私自身が多くの「未見の我」を見出すことが出来ました。これからも、1年目で感じた本校の素晴らしい教育活動を多くの方々に発信すると共に、次代を担う生徒の未来と本校発展のために、職責を果たす所存であります。

 葵高校は、明治42年5月に会津高等女学校(後の会津女子高等学校)として創立され、以来各界で活躍する人材を多数輩出し、会津の中心校としてその役割を果たして参りました。平成14年度の男女共学化により、現在の校名に変更されましたが、「葵のように」まっすぐに大空に向かう凜とした生徒の姿は、創立以来脈々と受け継がれています。更に「葵のように」という校章・校歌に込められた校風のもと、生徒たちは日々学業や部活動等に真摯に取り組んでいます。

 本年度は、本校スローガンである「私の選択には、意志がある。」の原点に立ち返り、『葵プライド』を強く意識し、生徒一人一人が、「主体的に考え、判断し、行動できる」人材の育成に重点を置き、教育活動の充実を図ります。その為に、教職員の個の調和を大切にし、深い学びを会得できる授業と課題探究活動を両輪とし発展させると共に、部活動や学校行事等により、豊かな人間性と社会性を備えた人材を輩出することを目指し、新たな教育改革を進めてまいります。

  今後とも本校の教育活動に対しまして、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。(令和6年4月1日)
 

学校案内

【令和6年6月3日掲載】

 学校案内パンフレットその1.pdf

 学校案内パンフレットその2.pdf

【令和6年5月7日掲載】

 令和6年度 学校経営・運営ビジョン.pdf 

 【令和3年11月18日掲載】

 葵高校紹介動画

校長ブログ【おがっちBlog】

【おがっちBlog43】2学期 終了

2023年12月19日 11時00分

 暑さと感染症に悩まされた2学期が無事終了

した。最近の急激な寒さとインフルエンザに

よる欠席者の増加を踏まえて、放送での終業式と

になった。

 今回は、その中での校長挨拶を掲載したい。

 

 まずは、全校生が大きな事故や事件に巻き込ま

れず、2学期の終業式を迎えられたことに安堵

しています。

 私は、学校という場所は生徒の安全安心が第一

であり、その環境が確保できて、はじめて教育が

成立すると考えています。

  実は、前任校で、生徒の命が奪われるという

信じられない事態を経験しています。交通事故

でした。その生徒は、とても明るく、将来美容師

になりたいという夢を持っていました。

 私とも元気に挨拶をし、クラスの中心人物と

して楽しい学校生活を送っていたのですが、

全てが一瞬にして奪われました。親族は勿論、

親友、クラスメイト、部活動の仲間と、多くの

人が想像を絶する悲しみと、喪失感に打ちのめ

され、学校全体が悲しみに包まれました。

 これは、学校生活の中で起こったことでは

ありませんでしたが、将来の夢を叶えるために

高校生活で多くのことを学んでいた、大切な

生徒を失うことは、私にとって耐えがたい事実

を突きつけられました。

 そのような経験もあり、君たちに何事もなく、

2学期を終えることができたことを安堵して

います。

 我々人間は、当たり前の日常を過ごせる

ことが奇跡的で、どれだけ感謝に値すること

なのかを忘れがちです。家族や友達との会話、

試験結果での一喜一憂、部活動での喜びや

挫折、その全てが生きていることの証です。

この2学期、君たちはこの当たり前の日常を、

どんな気持ちで過ごしてきましたか?

コロナ感染が不気味に継続し、異常な暑さに

耐え、熱中症に気をつけながら、延期に

なった体育祭でクラスの絆を強固なものとし、

部活動では3年生はやり遂げた充実感や

悔しさが残る生徒もいるでしょう。そして

1・2年生は3年生の引退を目の当たりにし、

先輩の偉大さを痛感すると共に、これからの

自分たちの責任に不安を覚え、修学旅行では、

非日常的な経験を通し一生心に残る思い出を

作り出せたのではないでしょうか。

 また、3年生は、既に就職内定や大学に

合格した人もいますが、多くの生徒諸君は、

今、人生の岐路に立ち、戦っています。

 君たちが葵を選び、入試を勝ち抜き、

当たり前に生活しているこの時間に

生きている実感はありますか?

 切磋琢磨できる友達ができ、その絆を深め、

その時間に彩りを与えて貰っている人、

部活動や様々なコンクールで結果を出し、

未見の我をいくつも見出した人、

何をやってもうまくいかず、

自己嫌悪に陥り、辛い日々を過ごした人、

家族や先生、仲間と対立し、自分を見失って

しまった人、君たち一人一人が、全く違う

時間を過ごし、自己肯定感を確立したり、

もがき苦しみ、それでも前を向いて

生きてきたのではないでしょうか?

 そんな中、私はこの2学期に多くの生徒と

話し、君たちの姿を様々な場面で確認し、

感じることが出来ました。その感じたことを、

 本校ホームページの私のブログで発信して

きました。やはり、記録に残しておくことは

大事であることを改めて感じました。それは、

その時感じた気持ちを忘れずにいることが

出来るからです。

 2学期以降のブログには、図書館で新たに

開始された本の検索サービスのこと、

1学年通信「きらり、光る」の内容、

家庭クラブの活動や、舞踊部の会津まつりに

おける演舞、合唱部の東北大会参加について、

そして、福島県短歌祭で歌人会 会長賞を

受賞した件について掲載しました。

 「思春期の 弟に作る お弁当 

 ぼそっと聞こえた いつもありがと」

その光景が目に浮かぶ、素敵な歌です。

 また、修学旅行で特に印象に残った

「西雲院(さいうんいん)」について、

県家庭クラブ研究発表会で最優秀賞を受賞した

こと、これは18年ぶりの快挙となり嬉しかった

ですね。更に、プロのヴァイオリニスト

竜馬さんが音楽の授業に講師として来校して

くれたこと。3年生が受験許可のために校長室に

来ることを成長の証と感じていることなど、

掲載してきました。

 それぞれの場面で「葵プライド」を存分に

発揮している君たちが、私の誇りであると

共に、君たちとの関わりから、生きる力を

もらっています。そして、葵高生の多くが、

日々、様々な感情と向き合い、たとえ

辛くても、一日一日を積み重ねて2学期を

乗り切ることができたのではないかと

感じています。

 これからも、君たちにとって

かけがえのない時間を大切に、大切に使って、

自分が納得できるまで、生きて、生き抜いて

欲しいと思います。

 君たちをはじめ、葵高校に関係する全ての

皆さんが希望に満ちた、新たな年を迎えられる

ことを心から祈念し、終業式の挨拶とします。

 

授業紹介

【英語科】福島県高等学校英語弁論大会

2024年9月24日 17時47分

9月24日(火)にサンライフ南相馬で開催された、第76回福島県高等学校英語弁論大会に、2年生の阿部杏菜さんと1年生の鈴木果恋さんが出場しました。

阿部さんは、「Organic Farming: Bridging the Gap for a Sustainable Future」というタイトルで、自らが地元の有機農業推進グループで活動した経験をもとに、安心安全な農作物の栽培の在り方について発表し、鈴木さんは「My dream」というタイトルで、東日本大震災でお世話になった看護師さんの姿を見て、自分も看護師になりたいという夢について弁論を行いました。

その結果、阿部さんが第3位に入賞し、賞状とトロフィーをいただくことができました。これからもこのような大会に参加することで、英語に対する興味関心を高める活動を進めていきたいと思います。