校長ブログ

おがっちBlog

【おがっちBlog38】ある朝の出来事。

 本校では、現在でもインフルエンザ感染者

とコロナ陽性者が何名かおり、体調不良の

生徒が早退することもある。

 そのような中、先日体調不良で早退しよう

としていた生徒に声をかけた。

「期末考査前なんだから、ゆっくり休んで

体調を整えるんだよ。」

「はい、わかりました。」と言って、家路に

就いた。

 次の週から期末考査が始まり、考査2日目

の朝、その生徒と廊下ですれ違った。

 「おはよう。体調どうかな?」

 「おはようございます。喉の調子はイマイチ

ですが、何とか大丈夫です。ご心配いただいて、

ありがとうございます。」と話し、微笑みながら

教室へ向かっていった。

「ご心配いただいて、ありがとうございます。」

自然に生徒から出たその言葉が、心に残った。

 自分が高校時代に、ここまでの返事ができた

とは思えない。どうして、こんな素敵な言葉を

自然に発することができるのだろう?

 私は常々、生徒たちと接する中で、このような 

感覚を覚えることがある。

 18歳で成人となる高校生ではあるが、

まだまだ成長の途中である。しかし、大人と呼ば

れる我々が、彼らから気づかされることが多い

ことも事実である。

 葵高生との関わりは、私自身を振り返るために

必要な、かけがえのない時間である。