校長ブログ

おがっちBlog

【おがっちBlog75】1学期終了!!

 暑さ指数が気になったが、状況を確認し、

第1学期終業式を体育館で実施した。暑さに

対する我々の配慮は勿論必要だが、我々が

思っている以上に生徒たちは逞しいと感じ

させられる。

 そんな頼もしい生徒たちに、1学期を振り返り

メッセージを送ったので、記してみたい。

 1学期終業式にあたり、挨拶をします。

 先週開催された合唱コンクールにおける君たち

の躍動は、目を見張るものがありました。私は、

始業式で「自主的に考え・判断し・行動できる」

生徒を育てるために、この言葉を意識し、学校を

運営していくと述べました。君たちには、既に

1人1人の個性に加え自主的・自発的な態度 

そして困難な局面も自力で乗り越える強さが

培われていると感じています。その姿が、

合唱コンクールで垣間見れたこと、嬉しい限り

です。ある先生は、こんな言い方をしていま

した。「3年生はどのクラスも葵高校の合唱

コンクールはこうあるべき。という姿を見せて

くれた。葵高校の伝統のバトンを後輩に渡して

くれたと思う。3年間しか在籍せず、1年ごとに

メンバーが代わる中で、学校の伝統が引き継がれ

ていくというのは、各学年の生徒が、それぞれの

役割を担い、特に最上級学年の仕事は重要である

と感じた。」と。葵プライドを自覚し、学校行事

に真摯に取り組み、勉強と部活動を両立し、

葵での生活を充実させている君たちを頼もしく

思います。

 また、あるクラスで、アディソン先生の授業を

参観しました。その授業に参加していた生徒は、

英語で話すことは勿論、各チームのリーダーを

中心に考え、アイディアを出し合い、内容を

まとめ、それぞれの役割を責任持って果たし、

プレゼンに繋げ、質疑応答までこなしていま

した。全ての生徒が授業に関わり、まさに葵ゼミ

のミニプレゼンのような形の授業でした。

やらされるのではなく、自分たちの主体性で

動いている授業を見ることができ、嬉しくなり

ました。

 更に、ある生徒と、数学の授業について

話しをしました。その生徒は1年時、数学担当

の先生は課題が多く、授業についていくことも

出来ず、不安な状況が続きました。しかし、

2年生になり、その先生の授業を受けていると

数学に対する強い思いを感じることができ、

徐々に親しみを覚え授業がわかりやすく、数学に

対する抵抗感が自然になくなっていったという

ことです。君たちは、先生方それぞれの指導法に

触れ、自分なりの学びを、自然に確立している

のではないでしょうか。その積み重ねで進路目標

が決まり、自分が何をやるべきなのかを見出す

ことができていると感じました。

 これは、勉強に限ったことではありません。

部活動や生徒会活動についても、同じ事です。

  改めて確認しますが、葵高校は本校を選び

入学してきた君たちを卒業までに、

「自主的に考え・判断し・行動できる」よう、

関わっていきます。そのためにカリキュラムや

部活動、学校行事等を充実させています。

 そして、本校最大の特徴は、前回も話しまし

たが、先生方の君たちに寄り添う姿勢です。

君たちは全く違う思考、能力、感性、表現力

等々を持ち合わせていますが、その1人1人の

話を聞き、一緒に悩み、激励し、君たちの学校

生活がより充実するよう、関わってくれて

います。これは、教員として、ごくごく当たり前

のことではありますが、先生方が望むのは、

君たちの成長です。この葵高校の教育環境の中で

君たちの「考え・判断・行動」に成長を感じ

たい。それだけです。

 君たちには、1学期が終わるこの機会に自分

の変化について、見つめ直してほしいと思い

ます。様々なタイミングで自分自身を俯瞰し、

知ることはこれからの人生に於いて、非常に

大切なことであり、そこから新たな方向性を

見出す事が出来る。そんな人になってくれる

ことを願います。

 明日から、夏休みが始まります。この休みの

過ごし方が2学期からの君たちに大きな影響を

 及ぼすことになるでしょう。特に、3年生は

進路目標実現に向けた、自分自身との戦いが

始まります。残り少ない葵高生活を思う存分

楽しみながらも、全員が進路目標達成を果たして

ください。

 全校生には熱中症対策に万全を期し、事故や

事件に巻き込まれず、思い出に残る夏の日々を

過ごしてください。そして、8月22日には、

今よりも逞しくなった姿で会えることを楽しみ

にし、終業式の挨拶とします。