校長ブログ

おがっちBlog

【おがっちBlog58】令和5年度第3学期終業式

 3月19日、第3学期の終業式が行われた。

 1,2年生が体育館に参集し、合唱部学生

指揮者、伴奏者のもと、校歌を斉唱し、式は

粛々と進められた。

 今回は、終業式での校長挨拶を掲載する。

 おはようございます。

 先日、東日本大震災・原発事故から

13年が経過しました。キミたちは幼稚園

・保育所で過ごしていた人も多いと思いますが、

高校生となり、現在はどんな想いを感じながら

この日を過ごしたのでしょうか。

  昨年、双葉町の東日本大震災・原子力災害

伝承館の見学をしてきた生徒もいますが、

13年が過ぎても、復興に至っていないのが

現状です。3月11日に知事が誓いの

メッセージを出しました。その文章の中に

「震災によって多くのものを失いながらも、

多くの温かさに支えられてきた私たちだから

こそ災害で苦しんでいる人達の思いを我が事

として受け止め、寄り添っていかなければ

なりません。」そして、「私たちはこれからも、

光と影が入り交じる福島のありのままの姿を

しっかりと受け止め前へと進んでいきます」

と発しています。

 私は、キミたちには、葵高生として、知識の幅

を広げ、福島の復興に積極的に関わることを考え

ながら過ごしてくれることを期待しています。

 さて、3月1日、第76回卒業証書授与式が

行われました。3年生は、凛とした態度で、

厳粛な式に臨み、卒業という最高の資格取得と

これからの未来に胸を高鳴らせ、この学び舎を

巣立っていきました。

 来賓の方々も、式に参加した生徒の態度、

3年生の返事、校歌に想いを込めて歌う姿と

声量、そして最後のサプライズ。式の一つ一つ

に対し、感動されていたようです。

 卒業生の姿を目の当たりにしたキミたち

在校生は素晴らしい先輩方からバトンを引継ぎ、

葵高校の新たな歴史を創り出す、重要な役割を

担うことになります。

 私から、新学年を迎えるキミたちに強く感じて

ほしいこと。心に刻んで欲しいことを話します。

 それは、キミたち次第で、成長できる環境が、

この葵高にはあるということ。そして、部活動

だけではなくキミたちの様々な能力を引き出し

地域社会と共に成長できる学校であること。

それを気づかせてくれる先生方が存在すると

いうことです。今日からの1年間がキミたちの

人生に大きな影響を及ぼすことになります。

葵高校は、「自ら考え・判断し・行動できる」

生徒を育てるために学校生活の全てで、

様々な経験とチャレンジする機会を提供して

いきます。その中で、キミたち自身が真剣に

考えながら取り組めば、今まで気づくことが

なかった新たな自分に出会うことが出来ます。

 成功や失敗で一喜一憂するのではなく、

チャレンジした自分、気持ちを伝えられる自分、

やり遂げたことを認める自分を大切にする

ところから、始めてみてください。

 今年度、キミたちは学習・部活動・

ボランティア・生徒会活動等、あらゆる場面で

本当によく頑張りました。その頑張った証と

して、進級することが出来ることを忘れず、

自信に繋げてください。

 キミたちは「新たな葵高を創り出す」

「葵プライド」を持った3年生、2年生に

なるのです。自覚と覚悟を先生方と共有し、

前へ進んでいきましょう。

 この春休み、キミたち一人一人が健康や

交通事故等に十分気をつけて、新学年に

向けた意味のある時間を過ごしてください。

 

 学校関係者の方々、保護者そして地域の皆様、

来年度の葵高校に、どうぞご期待ください!!