学校長挨拶
  ごあいさつ
                                                          
                                                                                福島県立葵高等学校長 尾形 幸男 
  
 葵高等学校長として2年目となります尾形幸男でございます。輝かしい歴史と伝統を積み重ねてきたここ葵高校で、熱い思いを持った生徒・教職員と共に過ごし、私自身が多くの「未見の我」を見出すことが出来ました。これからも、1年目で感じた本校の素晴らしい教育活動を多くの方々に発信すると共に、次代を担う生徒の未来と本校発展のために、職責を果たす所存であります。

 葵高校は、明治42年5月に会津高等女学校(後の会津女子高等学校)として創立され、以来各界で活躍する人材を多数輩出し、会津の中心校としてその役割を果たして参りました。平成14年度の男女共学化により、現在の校名に変更されましたが、「葵のように」まっすぐに大空に向かう凜とした生徒の姿は、創立以来脈々と受け継がれています。更に「葵のように」という校章・校歌に込められた校風のもと、生徒たちは日々学業や部活動等に真摯に取り組んでいます。

 本年度は、本校スローガンである「私の選択には、意志がある。」の原点に立ち返り、『葵プライド』を強く意識し、生徒一人一人が、「主体的に考え、判断し、行動できる」人材の育成に重点を置き、教育活動の充実を図ります。その為に、教職員の個の調和を大切にし、深い学びを会得できる授業と課題探究活動を両輪とし発展させると共に、部活動や学校行事等により、豊かな人間性と社会性を備えた人材を輩出することを目指し、新たな教育改革を進めてまいります。

  今後とも本校の教育活動に対しまして、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。(令和6年4月1日)
 
校長ブログ

おがっちBlog

【おがっちBlog88】「三分の一の悪人」

 この言葉は、諏訪中央病院名誉院長である

鎌田實(みのる)氏の言葉である。鎌田氏は国際

医療支援や作家としても幅広く活躍している方で

あるが、私は、ある本を読んでいる中で、鎌田氏

のこの言葉に興味を惹かれた。

 鎌田氏は、日本を代表する臨床心理学者である

河合隼雄氏の「三分の一の常識人」という言葉

から自分なりに考えた言葉であると話していた。

それは、「三分の一の常識人」が自分の中に存在

するという河合氏の言葉から、鎌田氏は「自分の

中に「三分の一の悪人」がいるんだと納得する

感情が存在し、むしろその悪を知っているから

こそ、これまで医師と作家という仕事を続ける

ことができた。河合先生が「三分の一の常識人」

によって世の中を生きていくことができたと

すれば、私の場合には「三分の一の悪人」が表に

でないようにすることが、働くことであり、

生きることだったのかもしれない。」と話す。

河合氏の言葉については、河合氏の愛弟子といわ

れる皆藤章氏は「全部でも、半分でもなく三分の

一だからこそ、自分の個性を十分に発揮しつつ、

世の中の常識、ルールに則って生きていける。」

と解説している。そして、河合氏も「これが、

二分の一の常識人」だったら、きっと模範的では

あってもつまらない人間になるでしょうし、私も

「二分の一の悪人」だったら、今頃どうなって

いたか分からない。」と話していた。

 自分のことは自分がよくわかる。と一般的に

使われる言葉はあるが、善も悪も、それが自分の

中でどの位の比重を占めているか分からないし、

自分は悪い部分が多いのではないか、常識が

備わっていないのではないか等々、自己嫌悪に

苛まれることは度々ある。

 そんな中、私はこの「三分の一の悪人」という

言葉を聞いて変な安心感が生まれた。つまり、

完璧な人間など存在するはずはなく、誰しもが

善と悪を持ち合わせ、悪の自分が出てしまった

ときに後悔し苦悩する。悪を存在させたくない、

自分から排除しなければならないと考えるのでは

なく、自分の中にも悪は三分の一存在し、その

ことを自覚しながら、その悪が出ないように

意識し、残りの三分の二が自分にとって大切に

しなければいけところと肝に銘じ生きていくべき

ではないかと考えたからである。

 キミたちは、自分の悪にどう向き合っている

か、考えてみてほしい。

 

学校案内
授業紹介

各教科授業の様子

【英語科】福島県高等学校英語弁論大会

9月24日(火)にサンライフ南相馬で開催された、第76回福島県高等学校英語弁論大会に、2年生の阿部杏菜さんと1年生の鈴木果恋さんが出場しました。

阿部さんは、「Organic Farming: Bridging the Gap for a Sustainable Future」というタイトルで、自らが地元の有機農業推進グループで活動した経験をもとに、安心安全な農作物の栽培の在り方について発表し、鈴木さんは「My dream」というタイトルで、東日本大震災でお世話になった看護師さんの姿を見て、自分も看護師になりたいという夢について弁論を行いました。

その結果、阿部さんが第3位に入賞し、賞状とトロフィーをいただくことができました。これからもこのような大会に参加することで、英語に対する興味関心を高める活動を進めていきたいと思います。