【おがっちBlog 99】令和6年度 第77回葵高等学校 卒業証書授与式 「式辞」後半
2025年3月4日 16時35分本校での3年間をやり遂げたこと、それこそが
卒業生の皆さんの自信と誇り、そして、自己
肯定感に繋がると考えます。そんな皆さんに、
私から伝えたいのは、「今の皆さんでは、社会に
出たら負ける。」ということです。
それは、何故か。社会では、学力だけではなく
「人間関係」「協調性」「適応力」などが重要に
なるということ。「今までの皆さんの価値観が
通用しない世界が待っている。」ということ
です。学校では努力が結果につながることが多い
ですが、社会では理不尽なことがたくさん待ち
受けています。皆さんは、様々な観点で評価
される世界から、自ら価値を生み出す世界へ、
飛び立つことになります。しかし、負け続ける
わけではありません。皆さんに大切な意識は、
すぐに結果が出なくても、何かを掴みたいの
なら、「失敗を恐れずに、挑戦し続けること。
学び続けることが、自分自身の価値を決めること
に繋がる。」そのことを忘れないでください。
社会に出てからの学びこそが本当の勝負となり
ます。葵高校での成長に、逞しさをプラスし、
皆さん自身の人生を、謳歌してください。
どんな状況でも、前向きに捉え、与えられた環境
の中で、耐える理由を探しながら、いくつも答え
を探しながら、悩んで、自分を知り、卒業証書を
手にした皆さんは、見事に「希望の光」となり
ました。どんなに辛くても、弱くても、そして、
どんな環境、人間関係であろうと生きる事こそ
が、自分の価値であると信じ、歩んでくれること
を心から期待しています。どうか、与えられた命
で、今を、明日を生きて、生き抜いてください。
保護者の皆様、お子様の御卒業、誠におめで
とうございます。皆様のお子様は、本校での生活
の中で多くの経験を重ね、幾多の試練に耐えて
立派に成長してくれました。誇れるわが子の姿を
目の前にして、感慨もひとしおではないで
しょうか。皆様が3年間にわたり、お子様を、
このように育て、見守り続けた、信念と愛情に、
心から敬意を表し、お祝い申し上げます。
卒業生の皆さん、いよいよ、お別れです。
皆さんがこの葵高校で放った、「希望の光」は、
ここにいる後輩たちが引継ぎ、新たな葵高校の
歴史を積み重ねて行きます。そして、我々、
教職員はこれからも、たゆみなく、伝統ある
葵高等学校の教育の充実・発展のため、
更には保護者の方々や地域に信頼され、
本校の存在価値が更に高まるよう邁進して
まいります。
今後も、後輩の活躍を注視し、応援して
くれることをお願いし式辞といたします。
令和7年3月1日
福島県立葵高等学校 第36代校長
尾形幸男