校長ブログ

2024年7月の記事一覧

【おがっちBlog76】体験入学に参加してくれた中学生の皆さんへ。

 7月24日、体験入学が開催された。

 今年の参加者は約500名。多くの中学生と

引率、保護者の方に参加していただいた。

 7時過ぎには既に校舎の外に中学生の姿が

見受けられた。そのような中、今年の体験入学

で感じたことがあった。それは、中学生の挨拶、

態度が素晴らしかったことである。

 すれ違う生徒全てが明るく、大きな声で挨拶

をしてくれたし、体験入学に参加し、葵高校が

どんな雰囲気で、どんな高校なのか感じたいと

いう気持ちが前面に出ていた。それは、生徒会

役員が作成した、学校紹介プレゼン、動画を

集中して見ていた態度からも知ることができた。

 私から伝えたのは、「葵高校は、勉強も

部活動も、自主的に考え、判断し行動できる

生徒を育てていきます。」ということ。

 皆さんは、これから様々な方と相談し、自分

で進学したい高校を決め、合格するために必要な

勉強に取り組むことになります。

 ある雑誌に「あの大谷翔平選手は、なぜ世界の

大谷翔平になったのか?」という記事があり、

この問いにWBCの日本監督を努めた栗山英樹氏

がこう答えていました。「彼は、自分で考えて

自分で答えを出してきた。自分で考えてやった

ことしか失敗したときにプラスにならないと

言っていた。要するに、人から言われたことを

鵜呑みにしてやっていると、うまくいかなかった

時に本質的に自分のせいにならないので、進み方

が遅いという感覚を彼は持っていると思う。常に

自分で考えて自分でやってきた習慣が、ああいう

選手を作り上げた。」と。

 皆さんの人生に少なからず影響を与える高校を

選ぶにあたり、どうか、皆さん自身の考えを

きちんと持って相談し、決めて下さい。

 今回の葵高校体験入学で、何を感じ、何を学び

ましたか?皆さんが考える、皆さんの未来を作り

上げるために葵高校がその一翼を担えればと

思っています。

 葵高校は、葵を選び勇気を持って受験して

くれる皆さんを心から応援しています。そして、

この学び舎で共に過ごし、全力で青春を楽しみ

ましょう。

 

 

  

 

 

 

 

 

【おがっちBlog75】1学期終了!!

 暑さ指数が気になったが、状況を確認し、

第1学期終業式を体育館で実施した。暑さに

対する我々の配慮は勿論必要だが、我々が

思っている以上に生徒たちは逞しいと感じ

させられる。

 そんな頼もしい生徒たちに、1学期を振り返り

メッセージを送ったので、記してみたい。

 1学期終業式にあたり、挨拶をします。

 先週開催された合唱コンクールにおける君たち

の躍動は、目を見張るものがありました。私は、

始業式で「自主的に考え・判断し・行動できる」

生徒を育てるために、この言葉を意識し、学校を

運営していくと述べました。君たちには、既に

1人1人の個性に加え自主的・自発的な態度 

そして困難な局面も自力で乗り越える強さが

培われていると感じています。その姿が、

合唱コンクールで垣間見れたこと、嬉しい限り

です。ある先生は、こんな言い方をしていま

した。「3年生はどのクラスも葵高校の合唱

コンクールはこうあるべき。という姿を見せて

くれた。葵高校の伝統のバトンを後輩に渡して

くれたと思う。3年間しか在籍せず、1年ごとに

メンバーが代わる中で、学校の伝統が引き継がれ

ていくというのは、各学年の生徒が、それぞれの

役割を担い、特に最上級学年の仕事は重要である

と感じた。」と。葵プライドを自覚し、学校行事

に真摯に取り組み、勉強と部活動を両立し、

葵での生活を充実させている君たちを頼もしく

思います。

 また、あるクラスで、アディソン先生の授業を

参観しました。その授業に参加していた生徒は、

英語で話すことは勿論、各チームのリーダーを

中心に考え、アイディアを出し合い、内容を

まとめ、それぞれの役割を責任持って果たし、

プレゼンに繋げ、質疑応答までこなしていま

した。全ての生徒が授業に関わり、まさに葵ゼミ

のミニプレゼンのような形の授業でした。

やらされるのではなく、自分たちの主体性で

動いている授業を見ることができ、嬉しくなり

ました。

 更に、ある生徒と、数学の授業について

話しをしました。その生徒は1年時、数学担当

の先生は課題が多く、授業についていくことも

出来ず、不安な状況が続きました。しかし、

2年生になり、その先生の授業を受けていると

数学に対する強い思いを感じることができ、

徐々に親しみを覚え授業がわかりやすく、数学に

対する抵抗感が自然になくなっていったという

ことです。君たちは、先生方それぞれの指導法に

触れ、自分なりの学びを、自然に確立している

のではないでしょうか。その積み重ねで進路目標

が決まり、自分が何をやるべきなのかを見出す

ことができていると感じました。

 これは、勉強に限ったことではありません。

部活動や生徒会活動についても、同じ事です。

  改めて確認しますが、葵高校は本校を選び

入学してきた君たちを卒業までに、

「自主的に考え・判断し・行動できる」よう、

関わっていきます。そのためにカリキュラムや

部活動、学校行事等を充実させています。

 そして、本校最大の特徴は、前回も話しまし

たが、先生方の君たちに寄り添う姿勢です。

君たちは全く違う思考、能力、感性、表現力

等々を持ち合わせていますが、その1人1人の

話を聞き、一緒に悩み、激励し、君たちの学校

生活がより充実するよう、関わってくれて

います。これは、教員として、ごくごく当たり前

のことではありますが、先生方が望むのは、

君たちの成長です。この葵高校の教育環境の中で

君たちの「考え・判断・行動」に成長を感じ

たい。それだけです。

 君たちには、1学期が終わるこの機会に自分

の変化について、見つめ直してほしいと思い

ます。様々なタイミングで自分自身を俯瞰し、

知ることはこれからの人生に於いて、非常に

大切なことであり、そこから新たな方向性を

見出す事が出来る。そんな人になってくれる

ことを願います。

 明日から、夏休みが始まります。この休みの

過ごし方が2学期からの君たちに大きな影響を

 及ぼすことになるでしょう。特に、3年生は

進路目標実現に向けた、自分自身との戦いが

始まります。残り少ない葵高生活を思う存分

楽しみながらも、全員が進路目標達成を果たして

ください。

 全校生には熱中症対策に万全を期し、事故や

事件に巻き込まれず、思い出に残る夏の日々を

過ごしてください。そして、8月22日には、

今よりも逞しくなった姿で会えることを楽しみ

にし、終業式の挨拶とします。

 

 

  

 

【おがっちBlog74】感動は突然やってくる

 本校の伝統行事であり、55回目となった校内

合唱コンクールが先日開催された。200名を

超える保護者の方々にもお越し頂き、各クラスの

練習の成果を見事に発揮してくれた。特別審査員

を若松商業高校の宍戸真市先生に依頼し、3年目

となるが、宍戸先生からも、本校生徒の合唱に

取り組む姿勢、レベルの高さ等々について、

お褒めの言葉をいただいた。特に3年生の歌声

には、1,2年生も驚かされたに違いない。

 全てのクラス発表後、審査結果が出るまで、

昨年から、教員合唱団、通称「おがっち合唱団」

を結成し、少しの濁声で歌声を披露しているが、

今年も我が合唱団はノリノリで、放課後練習も

実施し、本番に備えた。今年披露した曲は

『ゆず』 の「栄光の架け橋」である。

指揮 尾形幸男 

ピアノ伴奏 上野健一3学年主任

と異色のコンビで、不安定ながら先生方に

助けられ、最高の盛り上がりの中、終了した

のである。

 興奮冷めやらぬ中、7月17日(水)

12時10分、校長室のドアがノックされ、上野

学年主任・副担任の村山先生と共に、3年生

7名が入ってきた。

 突然の訪問に、「何事?」と、戸惑った…

 私の前に全員が並んで、代表の男子生徒が

いきなり、コメントを読み始めた。

「今年の合唱コンクールは、3年間の高校生活 

の中で、忘れられない行事になりました。今年の

おがっち合唱団の『栄光の架け橋』は、先生方の

私たちへの熱いメッセージが込められていて、

聞いていて大変感動しました。また、先生方の

歌声を会津風雅堂に響き渡らせた校長先生の

指揮も素晴らしかったです。私たち3年生は、

『この歌で3年生全員の進路目標達成を後押し

したい』という校長先生の熱意と、おがっち

合唱団の年齢を感じさせないパワフルな歌声に

全員が進路希望の第1目標を目指して、残された

高校生活をより良いものにするために頑張ります

よってここに、3年生一同より、指揮者賞を贈り

ます。」と。そして、賞状が手渡された。

 パソコンに向かい、難しい顔をして書類を作成

していた私は、このいきなり押し寄せた感情を

コントロールすることができずに、ただただ沈黙

するのみであった。この時間に耐えられなくなり

言葉をかけてくれた上野主任の言葉さえも耳に

入らなかった。

 先生方を代表して、ありがたくそのコメントを

受け取ったが、なかなか見ることも感じることも

難しい、生徒と先生方の繋がりを感じることが

できた。

 そして、葵高校の中に存在する、目に見えない

優しさとお互いを尊重し合う気持ちをうかがい

知ることができた、心地よい時間となった。

 想いを形にして表現してくれた3年生に心から

感謝したい。

 ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おがっちBlog73】同窓生の想い

 先日、第112回会津女子高等学校・葵高等

学校同窓会総会が開催された。今年の

参加者は154名(内男性1名)。これからの

同窓会の在り方について、様々な意見が

出された。歴史と伝統があるため、同窓生の

皆様の本校に対する想いは強い。

 コロナ渦からのリスタート、更には新城

新会長となり、同窓会活動も今まで以上に

活溌になるのではないかと感じた。ただ、

男性の参加者をどのように増やしていくか、

毎年卒業生各クラスから選出される学年幹事の

活動について等々が懸案事項としてあげられる。

 いずれにしても、本校発展の為には同窓会との

連携は必要不可欠であり、今後も随時話し合いを

継続していきたいと考えている。

 そんな中、6月に葵高校の卒業生男女1組、

7月に卒業生の男性1人が校長室を訪れた。

 1組は、高校時代から交際を始め、この度、

結婚することになった2人である。式の中で

2人にとって思い出が詰まった葵高校の大切な

場所を撮影し映したいということで、許可を

得に来たのである。

 もう1人も結婚が決まり、相手が葵の卒業生

で、式の中で彼女にサプライズ動画を作成し、

映したい。その動画に2人が過ごした葵高校

の教室等を入れて、驚かせたいということで、

こちらも撮影の許可を得に来たのである。

 会津女子高等学校から葵高等学校に名称が

変更され、男女共学校として発足したのが

平成14年。それから22年の時が流れ、今年

このような依頼が連続で舞い込んだ。

 葵高校が、卒業生にとって、青春時代の

記憶に残る、大切な場所になっている。これは、

会津高等女学校、会津女子高等学校の卒業生の

皆様にとっても同じなのではないかと感じて

いる。先日の同窓会総会でも、「皆さんに

とって会津女子高等学校、葵高等学校は

今までも、これからも母校であることに

変わりはありません。いつでも学校に来て、

今の生徒たちを見てください。」と話しました。

 今、葵高校で生徒と共に過ごしている我々は、

今までとこれからを繋ぐ大事な役目を担って

いることを改めて自覚しなければならない。

 それぞれの結婚式で映される動画がどのように

編集されたのか、どれだけ盛り上がって、彼女を

感動させるのか、気になって仕方がない。

 (^-^*)

 どうぞ、お幸せに!!

 

【おがっちBlog72】葵新聞がおもしろい。

 本校では、新聞委員会が年に2回、「葵新聞」

を発行しており、今年度の第1号が発行された。

その目玉が、「ようこそ葵高校へ」という

タイトルで、今年度本校に異動や採用された方々

からのメッセージが記載されている。

 その内容が、それぞれの方々を知る上で、非常

に興味深い内容であり、おもしろく読ませていた

だいた。

〇私が大切にしているものは「日本刀」、

「ルーティーン」、「人との出会い」(それぞれ

別の方)と答えてくれた方がいた。「日本刀」が

何故大切なのか?それは、居合道の昇段審査の

為に必要だから。「ルーティーン」を何故大切に

しているのか?それは、この流れがあることで、

気持ちの好不調を抑制することができるのだそう

だ。そして、「人との出会い」この方は、様々

な人との出会いを通して、年齢、職業、事情も

様々、考え方も様々なことを知り、それまでの

自分の中の「当たり前」が大きく変わったと

書いてあった。また、

〇「私が得意なこと」の中に、「炭や薪を使った

野外調理」、「手芸」と答えた方もいました。

肉の炭火焼きは遠赤外線効果で肉汁(うまみ成分

のアミノ酸)をしっかり閉じ込めるので

美味しい。ダッチオーブン(鋳鉄製の鍋)も重宝

すると書かれてあった。一度、この方の料理を

食べてみたくなった。(笑)「手芸」の方は

「編みぐるみ」、「洋服」、「リメイク小物」と

こちらも本格的である。糸や布から新たな物が

出来上がることがとても楽しいと書いてあった。

 その他の方々も、それぞれの視点から、その

思いを書いてくれています。普段、同じ職場で

働いていても、なかなかプライベートな話しを

する時間がないのが残念だと感じていた中で、

今回の「葵新聞」は仲間を知るために、とても

役に立ちましたし、書き手の人柄や優しさが

滲み出ており、おもしろく読ませていただいた。

 我々は、毎年、生徒を含め様々な方々との

出会いと別れの繰り返しであり、人との関わり

合いの中で生きている。その中で私自身が常に

意識するのは、「自分が今ここにいるのは、

自分の役目を果たすためであること。」

 そして、私が今日まで歩んで来られたのは、

「縁尋機妙(えんじんきみょう)・

 多逢聖因(たほうしょういん)」の連鎖である

ことは疑う余地もありません。

 ようこそ葵高校へ!!

 葵新聞第2号を心から楽しみにしています。