2024年12月の記事一覧
【おがっちBlog92】2024『還』
今年もあと1ヶ月を切った。キミたちの1年を
振り返ってほしい。どれだけの成長を感じ、
目標達成は出来たか、どこまで近づいているか、
振り返りは次のステップに繋がる行程である。
さて、私の今年の一文字は、「還」
還暦を迎えたこともある。干支は「十二支
(じゅうにし)」と「十干(じっかん)」の組み
合わせからなり、60年で一巡するサイクルと
なる。つまり、自分が生まれた年の干支に還る
のは61年目。このことが満年齢60歳・数え年
61歳で還暦を祝う由来とされているのである。
また「還」には、まわりまわる。めぐる。
めぐらす。と言う意味がある。そこから、1年を
振り返ると、日々の生活から、今までにない感覚
を感じることが多かった。葵高校の校長として
2年目、学校は日々動き、息づいているので、
成長の連続である。その中で、生徒、保護者、
地域の環境変化、多様性の存在を痛烈に感じると
共に、その全てに対応し真正面から向き合って
いる本校教員の日々の姿に、「今日も、頑張り
ましょう。」と背中を押し続けていた。
教育を表す言葉として「不易流行」がある。
これは平成8年中央教育審議会での言葉で、
教育はいつの時代にも必要とされ、決して消える
ことはなく、今まで何度も巡り巡って今に至る。
松尾芭蕉が『奥の細道』の旅の間に体得した
概念と言われており、「不易を知らざれば基立ち
がたく、流行を知らざれば風新たならず」と
説かれている。つまり、「不変の真理を知らな
ければ基礎が確立せず、変化を知らなければ
新たな進展がない」ということだ。改めて、
この言葉をしみじみと感じた1年となった。
人としては、どうか。
幸せなことに、孤独感に苛まれる事が
少なかったように思う。つまり、どんな時でも、
誰かがそばにいてくれた感覚があった。教員と
いう職業柄、これまでの人生で環境、考え方、
価値観の違う方々との出会いを果たし、初めて
赴任した会津の地、そして葵高校でも様々な
生徒、教職員をはじめ多くの関係者と共に
過ごす事ができた。この経験が還暦を迎えた
私に新たな感覚と刺激を与えてくれたのだと
強く思う。
今年の一文字「還」
しみじみと今年を振り返る。この言葉を
大切にしながら、また、来年を生きよう。
私の心に、ある禅語が落ちてきた。
「更に参ぜよ、三十年」
まだまだ、お楽しみはこれからだ。
【おがっちBlog91】熱意
「熱意」 最近、気になる言葉である。
キミたちもよく耳にし、いろんな人から
「熱意」を持ちなさいと言われるのではないだ
ろうか。あの、パナソニックホールディングスを
一代で築き上げた経営者で「経営の神様」という
異名を持つ松下幸之助氏も「成功の条件の第一に
「熱意」を挙げることが多かった。「熱意」など
という平凡な条件こそが、成功するための第一歩
であり、同時にいちばん大切なものであると考え
ていた。」それは、彼の人生から学んだもので
ある。少々知識が乏しく、才能に乏しい点が
あっても、強い熱意があれば、その姿を見て多く
の人が協力してくれるようになる。「あの人は
熱心にやっているのだから、同じ物であれば、
あの人から買ってあげよう」「あの人が気が
ついていないようだから、これをひとつ教えて
あげよう」と、目に見えない加勢が自然に生まれ
てくる。熱心さは周囲の人を惹きつけ、周囲の
情勢を大きく動かしていく。例えば、なんとして
でもこの2階に上がりたいという熱意があれば、
ハシゴというものを考えつく。ところが、ただ
なんとなく上がってみたいなあと思うぐらいでは
ハシゴを考えだすところまでいかない。
「どうしても、なんとしてでも上がりたい。
自分の唯一の目的は2階に上がることだ」という
くらいの熱意のある人が、ハシゴを考えつくので
ある。是非ともやってみたいという熱意があれば
こそ、その人の才能や知識が十分に生きてくる。
何をなすべきかが次々と考えが浮かんでくる。
果たして、キミたち自身の熱意が本物であるか
どうか。成功と失敗の分岐点は、そこに尽きるの
だとさえ言っていいと思う。進学目標を達成させ
たい、部活で勝ちたい、やるべき事を成功させ
たい、発展させたいという燃えるような熱意が
あれば、おのずと成功の知恵が見つかるもので
あると、松下氏は導いているのではないだろうか
そして、松下氏は次の言葉を残すのである。
「世間は誰ひとりとして、キミの成功を邪魔
したりせんよ。やれないというのは、外部の
事情というよりも、自分自身に原因があるもの
なんや。外部のせいではない、理由は自分に
あるんだということを、常に心しておく必要が
あるな。」と。
私もキミたちに負けないよう、この熱意を
大切に生きていく。
「できるからやるんじゃない。可能性がある
からやるんじゃない。どうしてもやりたいから
やる。」 これこそ、自己肯定感と自分自身の
価値に繋がるのではないかと感じているからで
ある。
【Jアラートが鳴った場合】
国民保護ポータルサイトの記載に従って、落ち着いて行動してください。
特に登下校の際に作動した場合は、十分に安全を確認した上で行動を開始してください。