2024年4月の記事一覧
【おがっちBlog64】葵サヨナラ!!
「葵サヨナラ」
これは、4月25日付けのスポーツ紙の裏面に
大きなスペースで掲載されていた記事の見出しで
ある。
4月下旬から、春季東北地区高等学校野球会津
支部大会が開催されており、その1回戦で本校
野球部が9回裏に3点差をひっくり返す執念の
逆転サヨナラ勝ちをしたのである。
野球部の今年のスローガンは、
「ミスしても全員でカバーする野球」である。
それを見事に体現した選手達を髙波監督も
称えていた。
9回表に3点を加えられ、残された攻撃は
その裏の1回のみである。普通であれば、
諦めてしまう雰囲気になっても不思議では
ない。しかし、
「葵ベンチは一人も下を向いていなかった。」
という記事があった。
先発の長谷川君(3年)は約160球を投げ
満身創痍であった。2,3年生部員が少なく
野球部存続にも黄信号という危機感を感じる中
1年生は、8名の選手と2名のマネージャーが
入部した。それぞれの部員の想いが交錯する
中で、今回の劇的勝利がもたらした価値は
大きい。
「最後まで諦めない」思っていてもなかなか
できることではない。マネージャーを含め
誰一人欠けることなく、その思いを全員が持ち
合わせたとき、まさに目に見えない力が生まれ
「勝ちたい」思いを実現に導くことを
目の当たりにした。
葵高生は、素直な気持ちを持ち、何事にも
粘り強く、真摯に取り組めることはわかって
いる。それに加え、自分や仲間を信じ、
最後までやり続けられたことを誇りに思える。
そんな葵高生活を過ごしてほしい。
今回の野球部の勝利は、葵高校の
目指すべき姿を表現してくれた。
心から誇りに思う。
ありがとう。
K 100 200 103 7
葵 000 031 004× 8
【おがっちBlog63】『切望』
先日、テレビで歌番組を何気なく見ていた。
すると、何故かそのグループが歌う歌詞と
ボーカルの熱さに釘付けになった。
そのグループは、日本の4人組ロックバンド
「SUPER BEAVER」といい、『切望』という
名の歌であった。
私はその歌が流れた後にすぐ、ユーチューブ
で動画を見た。何回も見た。
その歌詞のいくつかを紹介する。
「人ひとりの幸せに どれだけの人生が携わって
いるだろう」
「ひとりずつの自尊心に どれほどの人生も
いたずらに石投げていいはずがないんだ」
「許せない その人もまた誰かの許したい人かも
しれない 想像くらいしたい」
「個性だ 多様だ それもまた枠だった だから
ずっと言ってるんだ 初めから 僕で あなたで
人だって らしさってなんだったっけ
限りある日々と わかっているから
地に足つけたら もう俯かなくていいぜ
想いの正体に 人に触れるたび 無性に愛を想う
愛を想う 歓ぶ顔が見たい」
人と人との関わり、様々な人が抱える問題や
気持ちが交わる嬉しさや難しさ、笑顔がもたらす
計り知れない力等々について考えさせられる。
明るいリズムで、前向きになれる雰囲気もあり
聴いているだけで元気がもらえる。
そして何より感じるのは、「言葉の力」。
素敵な言葉を投げかけられれば、自己肯定を感じ
気持ちが穏やかになったり、奮い立つことさえも
できる。しかし、自分の感情をそのままぶつける
ことで、相手を傷つける刃にもなる。人と関わる
ことが多い学校や社会の中では、言葉を大切にし
「言葉の力」を私たち自身が信じることも必要
なのかもしれない。
葵の諸君。この歌を一度聴いてほしい。
そして是非、この歌詞の意味をキミたちなりに
考えてほしい。
【おがっちBlog62】3学年集会にて
4月10日、3学年集会が開催され、冒頭に
校長から話しをしてほしいという学年主任の
要望に応える形で、時間をいただいた。
本校を担う新3年生に向けて、激励の
気持ちを込めて話しをした。
内容は、本校の教育目標である
「自ら考え、判断し、行動できる生徒を
育てます」に関して、その全てに必要な主体性
とはどのように生まれるのか?について、私の
考えを述べた。
主体性とは自分の意志・判断により自ら責任
を持って行動することであり、その主体性が
生まれるためには、キミたち自身が本当にやる
意味があることと認識すること。そして自分が
やってみたいと思えることを目の前にしない
限り、主体性は生まれないと話した。
つまり、様々な経験やコミュニケーション、
出会い等々から、自ら「考える」をはじめな
ければ、主体性に結びつけることは難しいの
ではないだろうか?と私は思うのである。
3年生の諸君がどこまで自分事としてこの話を
聞き入れてくれたか、非常に興味がある。
そして、話しの最後に、葵高校で、キミたちと
教員生活最後の1年を過ごすことに、運命を感じ
ている。お互い、自分がやりたいことを見つけて
主体的に生きて、葵での生活を楽しみ、来年の
卒業式で私は、未来への一歩をキミたち自身で
考え、判断し、踏み出したことに
「よく頑張った」と言いたい。
そして、キミたちからも「校長先生、お疲れ様
でした。」と言われるよう、葵高校の為に、
全集中したい。お互い、ここに居る先生方を
はじめキミたちを心から応援してくれる方々の
力を借りて、進んで行きましょう。
キミたちが校長室に話しに来てくれることを、
いつでも待っています。
と、結んだ。
さあ、3年生諸君。いよいよキミたちの
「高校3年生」が始まる!!
【おがっちBlog61】決意表明!
4月8日(月)令和6年度入学式を行った。
真新しい制服に慣れない様子と、憧れていた
制服を着用できた喜びが、一人一人の笑顔
から感じ取れた。
新入生195名の新たな仲間を心から歓迎
する。
式の開始1時間半前から、保護者と新入生が
集まり始めた。本校の桜も満開への準備を
着々と進め、新入生を見守っているようだ。
コロナ禍も過ぎ、以前のような制限のない
入学式となった。私は常々、アフターコロナの
対応がチャンスだと考えている。何事も通常に
戻るタイミングで前例踏襲ではなく、変える
べき所を変え、新たな取り組みをしたいと
思っている。そんな中、通常の入学式に於いて
「校歌披露」がある。これは、式の最後に
合唱部がステージ上で校歌を披露するのであるが
コロナ禍ではCDによる披露であった。
しかし、今回初の試みとして、混声合唱として
それもアカペラで披露したのである。
本校合唱部は、女子生徒がほとんどで、校歌の
混声合唱にまではなかなか辿り着けなかったの
だが、顧問のチャレンジ精神に火が付き、
男子生徒3名を育て上げ、今回の披露となった。
緊張感と期待に式場内は静まりかえった。が、
間もなく、素晴らしいハーモニーに包まれた。
そして私の身体は、鳥肌で包まれた…
私は式辞の中で、こんな話をした。
「葵高校は、生徒に学ぶ必要性を自覚させ、
学びが創造力に結びつくこと、それが、
新たな発想や先を見据えて行動できるなど、
生き方全てに波及していくことを目指していき
ます。それが、葵プライド、つまり、
『自立・自学』を身につけることにつながると
考えます。」と。
今回の合唱部の新たな発想から生まれた
チャレンジは、今年度の本校の決意表明と
なった。
我々が目指す「学び」を生徒に伝え、会得して
もらうため、今年度も前を向いて進みます。
尚、合唱部の校歌披露に向けた練習の様子が
本校HPのトップページに動画によりUpされて
いますので、御覧下さい。
【おがっちBlog60】4月1日のサプライズ!!
葵高校の令和6年度がスタートした。
新たに本校のメンバーとして転入された方の
着任式を行い、新「チーム葵」として動き出した
4月1日は先生方にとって会議が多い日と
なるが、その合間に、ある先生が校長室に来て
私に「校長先生へプレゼントがあります」と
一冊の本を差し出した。その先生は私が読書
好きなのを知っており、気持ちが嬉しかった。
その本の題名は、
「60代からの老けない習慣」心も体も若く!
である。私が今年60歳をむかえることを
確実に知ってのプレゼントである(笑)
嬉しさは、半減した……
その本を受け取り、お互いに顔を見合わせ
ニヤリと笑った。こんなことをされると、
60歳になることを改めて実感させられる。
「どんなつもりで、わざわざ購入してまで
私に渡そうと思ったのか。」確認した。
「校長先生も現実を受け止め、準備を
なさった方がいいのではなかと思い、
渡しました。」と嬉しそうな顔で答えた。
「準備するなら、新年度のスタートに
合わせた方がいいのでは」
「まだまだ大丈夫と思っているのは、
自分だけではないですか?」
「校長先生には、いつまでも心と体を
若く保ってほしい」
「先日、廊下で普通にコケていました
よね?」
と先生方の顔を思い浮かべながら、私の
妄想は膨らんでいった。
学校は常に動いている。その動きを
我々教職員は、事前に察知し、対応する。
その動きを適切に判断し、行動を起こす。
その為には、心と体に余裕と安定感が必要で
ある。
私は、その先生からのプレゼントを『優しさ』
として受け取ることにした。
「この本を読んで、老けない習慣を身につけ
よう」という気持ちを忘れないように。
そして、何より、
「この本をいただいたことすら、忘れない
ように」と言い聞かせている。
追伸
それから数日後、別な先生方が校長室に来て
「仕事や勉強等による一時的・心理的な
ストレスを低減する GABA」という
チョコレートをプレゼントしてくれた。
m(_ _)m
どれだけ、先生方に気を遣っていただいて
いるのか??
自分で苦笑するしかなかった(笑笑)
【Jアラートが鳴った場合】
国民保護ポータルサイトの記載に従って、落ち着いて行動してください。
特に登下校の際に作動した場合は、十分に安全を確認した上で行動を開始してください。