校長ブログ

【おがっちBlog69】葵高男子、快挙!!

 インターハイ出場を懸けた弓道の県大会。

 我が校の男子生徒が快挙を成し遂げた。

 平成14年に、男女共学校として発足した

葵高校であるが、22年間の歴史の中で男子

個人での優勝は初めてである。

 大会ルールは予選で1人4射し、3中以上

(3回的に当たったということ)した選手が

準決勝に進むことが出来る。この時点で、

参加者148人から43人に。準決勝に進んだ

選手は更に4射し、予選と併せて8射中7中以上

した選手が決勝進出となった。決勝進出者は

13人であった。

 ここまででも、的中率は相当なものであるが、

本校生徒はこの決勝に4人も残っていたので

ある。本校弓道部のレベルの高さが窺える。

 いよいよ決勝であるが、この13人が4射し、

予選からの合計的中数で優勝者が決まる。

その激戦を勝ち抜き、優勝したのが

3年1組の星野翔和(とわ)君である。

 なんと12射中12中(専門用語で全て当てる

ことを皆中(かいちゅう)と言うそうです)

であった。あっぱれというか鳥肌が立った。

 更に、彼は「射道優秀賞」という、射場内の

動作・態度を含め評価される特別な賞も受賞した

のである。それほどまでに、集中力を研ぎ澄まし

一瞬の隙も見せず、1射1射を当たり前に射る

ことのできる、その力に驚かされた。

 彼は今回、優勝出来た最大の理由を、

「良い仲間に恵まれ、その仲間がライバルとして

そばにいてくれた。そして仲間のサポートが

心強かった。」と、はにかみながら話して

くれた。

 彼は兄の影響で高校入学後、弓道を始めた。

「弓道は、相手と戦うと言うより、自分との

戦いであり、それが自分には合っていた。

自分に克つということは、他のこと全てに

通じることであると考えている。」と弓道の

魅力を教えてくれた。

 インターハイの弓道競技は8月に長崎県

島原市で開催される。大会に向けて彼は

「両親も兄もむちゃくちゃ喜んでくれた。

それが嬉しかったし、僕には仲間がいて、

先輩からもアドバイスもいただける。

とにかくいつも通り、悔いなく、楽しみたい。」

と笑顔で決意表明をしてくれた。

 弓道を始めて3年。自ら弓道を選び、仲間に

支えられ、真摯に取り組めば3年で県で優勝し、

インターハイ出場という夢を叶えることができる

ことを体現してくれた彼を誇りに思う。

 そして、この優勝には、弓道部全員が関わって

いると感じた。

 「葵プライド」そして、弓道部全員の思いを

胸に、その矢を放ってくれることを期待する。