校長ブログ

【おがっちBlog42】もし、自分の作品が県立美術館に展示されることになったら。

 本校の美術科教諭は、なかなかおもしろい

人間であり、私も美術の授業の概念を一掃

され、新たな刺激を受けている。

 その教諭は授業で「勝手に美術館応援

プロジェクト」という単元を設け、美術館と

コラボして作品を創り、美術館に展示して

もらっているのである。

 これは、県立美術館のコレクションをもとに

した「ぽけっとアート」というカードを利用し

シルクスクリーンという技法を用いてマルシェ

バッグを作成するという授業である。

 そして、作成したバックを実際に使用すること

により歩く広告塔となり、美術館をアピール

するという、まさにwin-winの授業と

なったのである。

 生徒の作成したバックは12月27日(水)

まで県立美術館エントランスホールに展示

されている。先日、私も足を運んだが、

マリノ・マリーニの彫刻「騎手」と同じ空間に

展示されている32点のバックを見て、

何とも言えない気持ちになった。

 1人の教諭の発想が、生徒の能力を

引き出し、美術館とのコラボを可能にし、

展示されるに至るのである。

 団体展での入賞や美術館が独自に企画した

展覧会に招待されるのではなく、授業の一環

として作成した作品が県立美術館に展示される

ということは、生徒にとって、通常では

体感できない喜びを感じるに違いない。

 県立美術館は福島市内にあるので、なかなか

行くことは難しいと思うが、都合がつく方は

是非、素敵な時間を過ごして欲しい。

 なお、この内容については、

福島県立美術館

(@fukushima_kenbi) · Xでも、

紹介されていますので、御覧下さい。