校長ブログ

【おがっちBlog22】声は時を超えて

 先日、学校へ電話があった。

 その声を聞いた瞬間、35年前の教え子だとわかった。

 私が小学校の教諭として、2度目の担任をしたクラスの児童である。

 現在、40代半ばを過ぎているが、その話す声、笑い声は、

小学校5年生のままであった。(と私は感じた 笑)

 長い時間が過ぎているはずなのに、あの頃の光景があっという間に

目に浮かぶ。

 教諭として歩み出し、その至らなさを、あたたかな眼差しで

見守ってくださった各先輩方、 人間として未熟な私に、様々な経験を

させてくれた子どもたちに感謝しかない。

 35年前の当たり前の日常の中で交わす会話で、記憶されたその声が、

時を超え、何気ない当たり前の日常で蘇る。

 その声が、あの頃の自分を振り返らせ、今の自分を見つめ直す

キッカケになる。 これも、人生の醍醐味か。

 教え子は、現在韓国に在住し、幸せな生活を送っている。

 

 「何よりも嬉しい。」

 

 私の所在を調べ、勇気を持って学校に電話してくれたことに

心から感謝する。