校長ブログ

2023年10月の記事一覧

【おがっちBlog33】西雲院(せいうんいん)①

 10月22日から3泊4日で本校2学年修学

旅行が実施された。私も団長として、生徒と共に

奈良、大阪、京都へ出掛けた。

 天候にも恵まれ、旅行行程も順調にこなし、

生徒一人一人の自覚によって、この旅行の目的を

果たすことができたと感じている。

 多くの見学地を訪れて見識を深めたが、私が

最も意義ある場所と感じたのは、京都市左京区

黒谷にある、「浄土宗大本山 金戒光明寺 

山内 西雲院」である。

 この院を私は初めて知った。京都ガイドにも

掲載されているのは少ないのではないだろうか。

この院のパンフレットには「浄土宗の開祖

法然上人由来の『紫雲石』、會津藩士をとむらう

『會津墓地』など、聖なる史跡が、季節の花々に

包まれて歴史を今に伝えています。」と書かれて

いる。

 今回の訪問は、葵の修学旅行において、

葵の地に深く関わりのある、會津藩士の供養に

訪れたいと思ったからである。

 そこで、予想もしていなかった出会いと、

新島八重さんに関する貴重な話を聞くことが

できた。まさに、この場所に引き寄せられた

感じがした。

 

 修学旅行から戻り、私はどうしても「鶴ヶ城」

に行きたいという衝動に駆られ、次の日には

天守閣の側で、ただただ時間を過ごしていた。

 

 次号へ続く!!

 

 

【おがっちBlog32】第71回福島県短歌祭

 福島県歌人会が主催する「福島県短歌祭」に

本校生徒が応募をし、多くの賞を受賞したので

紹介します。

 福島県歌人会 会長賞

 3年3組 田中玲音凪

「思春期の 弟に作る お弁当 

ぼそっと聞こえた いつもありがと」

 田中さんがお弁当を作っているように

感じます。そして、ぼそっと「いつもありがと」

と言われたけれど、後ろを向いているので、

振り向かず、そのままニコッとしている田中さん

の笑顔が思う浮かびました。

 優しい兄弟ですね。

 

 福島県短歌祭実行委員会 会長賞

 3年2組 大島弓佳莉

「白黒の 銀盤見つめ 深呼吸

私を照らす スポットライト」

 この歌は、今年の校内合唱コンクールで伴奏を

した大島さんの心境でしょうか?

 きっと大島さんはピアノに親しむ機会が多く、

弾く前のルーティーンを表した歌と想像します。

そして、スポットライトを浴び、「いくぞ」と

いう気合いと緊張感が伝わってきます。

 

 福島民報社賞

 3年2組 伊藤 柚葉

「取り返す コロナが奪った 青春を

高3にして 初の体育祭」

 まさに3年生は、コロナに振り回された学年

でした。 その悔しさと、体育祭が行われた喜びが

見事に表現されている歌ですね。

 確かに、体育祭での3年生の盛り上がりは最高

でした。

 どんな状況でも、しっかりと向き合い、それでも

自分がやれることに、直向きに取り組んだ3年生を

心から誇りに思います。

  そのほか、

 福島民友新聞社賞に 3年3組の伊藤 茉緒、

そして3名の生徒が佳作を受賞し、

今回「学校賞」をいただきました。

 今回もまた、本校生徒の持つ計り知れない能力

と才能の一端を垣間見ることができました。

 最後に、着任当時からの私の心境を

「葵の地 自分に何が できるのか

何をするのか 覚悟し進む」

 

【おがっちBlog31】「私たちは、伸びる芽」

 合唱の東北支部大会が秋田で開催された。

 この大会には本校合唱部をはじめ、東北各県

を勝ち抜いた35校が参加した。

 結果は銅賞で、残念ながら全国大会への出場は

叶わなかった。しかし、歌い終わった16人の部員

達からは、やり遂げる事が出来たという達成感を

感じることができた。

 部長の金田美胡さんは、「今まで大変な事が

多かったけど、今はみんなで乗り越えてここまで

来れたので、何の悔いもありません。」と笑顔で

話した。

 顧問の桜先生は、「全国大会に出場したい

けれども、それだけが大切なのではなく、

合唱部で経験した全ての事が、あなた達の人生

において役立つ時が必ずくる。この経験を

部活動を通してできたことこそ大切なんだよ」

と力強く伝えてくれた。

 まさに、葵高教育の本質を垣間見た。

 このような考えを持ち、生徒に寄り添う教師が

多い集団であることが、これからも本校を進化

させる。

 「私たちは、伸びる芽」

 合唱部のスローガンである。

 部員達は、活動を通して気付くことがなかった

可能性(芽)を見出し、その芽をしっかりと伸ば

した。

 これから、素敵な花を咲かせるに違いない。

 

【おがっちBlog30】娘子隊演舞

 9月23日、会津藩校行列に先立ち、鶴ヶ城で

盛大な出陣式が執り行われた。

 本校舞踊部はその出陣式の中で、演舞を行う

という名誉にあずかった。

 戊辰戦争を戦った娘子隊に扮し、見事に演舞を

披露した部員に心から拍手を送りたい。

 そして、舞踊部に外部指導者として日頃から

御指導いただいている、丸山京子様とお供の方に

感謝申し上げる。

 当日も早朝から駆けつけていただき、衣装への

着替え、入念な準備、そして直前まで「胸を

張って踊りなさい」「内股で踊るんですよ」

「眼鏡を外すのを忘れないように」と細部に

まで、お気遣いいただいた。

 部員たちが大観衆の前で、臆することなく

演舞を披露することは、なかなかできない経験

であり、自信と自己肯定感に繋がる。

 その陰には、会津の歴史に触れ、教え、

その中で生徒の能力を引き出していただける

指導者が存在することを改めて感じた次第で

ある。

 地域の方々に支えられ、見守られている

葵校生が、地域に貢献できる人材として成長

できるよう、我々もサポートして参ります

ので、今後ともお力添えをいただければ幸い

です。