美術工芸部

【美術工芸部】取材を受けました!

 3年生の遠藤優陽さんが昨年から取り組んでる鶴ヶ城厠表示が完成し、本日、会津若松観光ビューロー理事長の新城猪之吉さんご同席のもと、鶴ヶ城への寄贈を行いました。

 漆芸職人の齋藤恒雄さんをはじめとし、多くの人たちのご協力のもと完成することができました。ありがとうございました。

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 鶴ケ城のトイレの案内表示をみたとき、他の場所と変わらない一般的なデザインが描かれていた。毎年お花見の時期は自分自身もよくいっているし、日本人や外国人で賑わうお城だからこそ、トイレの案内表示にまで工夫がされていたら少しでも良い印象や思い出に残ると思った。実際に設置した際、多くの人に受け入れられるような城下町らしく親しみやすいデザインを考えた。デザインをするなかで、せっかくなら会津の伝統工芸である漆と掛け合わせ、会津の特色を知ってもらえる作品を作ろうと思った。

 デザインの段階で、国際交流協会にいらっしゃる海外の方にアドバイスを頂いたり、市の観光課のみなさんに相談したり、時代考証のために博物館で資料を拝見し学ばせてもらったりした。また、実際の制作では、漆芸の職人である齋藤恒雄さんに協力していただき、思考錯誤しながら制作した。漆は普通の塗料とは全く違い、乾く前後で色が変わってしまったり、乾燥させるために湿気が必要だったりと、初めて知ることがたくさんあり、実物が出来上がる工程のすべてが新鮮だった。 (遠藤 優陽)